1975年11月23日、浦和市民ホールで上映された『11月のギムナジウム』は、当時のファンによる情熱の結晶とも言えるダイナビジョン作品。その上映にあわせて作られた小冊子は、ただのパンフレットに留まらず、貴重な証言や資料を収めた濃密なファンジンとなっている。なお、パンフレットの企画・制作を手がけた埼玉大学SF研究会は、1975年12月21日に開催された記念すべき第1回コミック＝マーケットにも出展しており、その活動はファンカルチャーの黎明期と深く重なっている。

■収録インタビュー
この小冊子には、以下の3本のインタビューが収録されている。

・原田央男（1975年10月7日収録）
・萩尾望都（1975年11月4日収録）
・萩尾望都 担当編集者（1975年9月25日収録）

いずれも、ここでしか読めない貴重な内容だ。萩尾作品に対する深いまなざしや、制作の舞台裏が語られている。

■ダイナビジョンとは何か？
ダイナビジョンとは、漫画のコマを一枚ずつ紙芝居のように撮影し、そこに着色と音声を加えて映像化するという、手づくり感あふれる簡易アニメーション手法だ。テレビドラマ『ゴルゴ13』にも見られる“疑似アニメ”の技法を、ファンたちが独自に咀嚼し、再構築したものであり、その自由で実験的なアプローチが魅力的だった。

ダイナビジョンという新たな映像表現の扉を開いた先駆けこそ、萩尾望都の同名漫画をもとに映像化された『11月のギムナジウム』だった。
この意欲的な試みに火をつけたのは、のちにコミックマーケット初代代表となる原田央男（霜月たかなか）である。彼が企画・構想を練り、制作の中心となったのは、原田が所属していた和光大学漫画研究会を母体とするグループ「MJM（モトのともジュニア映画部）」だった。

初上映は1974年7月13日、渋谷区の区民会館で行われた。これが大きな反響を呼び、第1回コミック＝マーケットでも特別上映され、会場を沸かせた。以後、全国の漫画ファンに“ダイナビジョンを作りたい”という熱が広がり、萩尾望都ファンクラブ『LOVE望都』第5号でも、ファン自身によるダイナビジョン制作の募集が行われている。

萩尾特集が組まれたファンジン『ペーパームーン』第2号では、埼玉大学での上映当日、ファンたちが一輪ずつバラの花を手に集結。近隣の花屋からバラが消えるという逸話も残されており、当時の熱狂ぶりがうかがえる。

そういった記録類を一冊にまとめたこのパンフレットには、原田央男の詳細なインタビューや、作品のデータシートなどが掲載されており、今では“失われた映像ジャンル”とも言えるダイナビジョンの世界を垣間見ることができる。

50年前的東西......

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又一个重量级古董

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C1...真是古董中的古董啊

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A release from the very first Comiket! Incredible to see it here!

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